この色がなくなるなんて──“虹”を守るために動き続けた数日間

虹のオブジェ 虹の橋

ガラス作品を作っていると、「材料は永遠にある」とつい思ってしまいます。
でも、ある日突然、それが通じなくなる瞬間がくるんです。

先日、私の代表作でもある“虹のオブジェ”に欠かせないピンク色のティントガラス(BUF1831)が、なんと欠品・生産中止の可能性ありとの連絡を受けました。

この色は、虹の一番最初に使っているガラス。
明るくて、透け感があって、優しくて。
この色がなければ、あの虹は“始まらない”のです。

💔 絶望、そして「動くしかない」

正直、その日の夜は眠れませんでした。
「もうこの作品は作れないのか」
「今後の軸を変えなきゃダメなのか」
「廃業…?」まで頭をよぎりました。

でも、泣いてばかりはいられません。
すぐに他のガラス業者さんに問い合わせたり、
ブルズアイ社(アメリカのメーカー)にもメールで問い合わせをしました。

💡 それでも、手がかりはつかめず…

どこも「欠品です」「生産中止の見込みです」との返答。
ふるさと納税の委託先にも「この作品は受注停止に…」という連絡を準備しながら、
「じゃあ、代替としてルビーレッドは?」と方向転換を考えてみたりもしました。


📩 そして奇跡の連絡が…

そんな中、諦めかけていたある業者さんから、まさかのメール。

「BUF1831、2枚だけ在庫が見つかりました」

読んだ瞬間、心臓がバクバクしました。
泣きそうになりながら「これで、しばらくは虹が作れる」と思いました。

✉️ 最後に、ブルズアイ社からのメール

数日後、問い合わせていたアメリカのブルズアイ社からも返事が届きました。

「一時的に生産を停止していましたが、金の価格が落ち着いたため、
少量ずつではありますが、生産を再開しました」

送り主は、ブルズアイ社のMariaさん。
その文章を読んだとき、「まだ大丈夫。続けていける」と思えました。


🌱 これからのこと

これで永遠に安心…というわけではありません。
ガラスは、原材料の高騰や国際情勢に影響される、とても繊細な素材。
でも、今回の件で「材料があるうちに、できるだけ丁寧に作品を作っていこう」と改めて思いました。

実はその間、落ち込んだ気持ちから思いついた**新しい技法(和菓子みたいなガラス!)**にも挑戦中です。
またその作品が焼きあがったら、こちらでもご紹介しますね。

✨ おわりに

この数日間、たくさん悩み、考え、動いて、そしてまた希望を取り戻した時間でした。
「ガラスを作る」って、素材だけじゃなく、気持ちも大事なんだな…とあらためて実感しています。

読んでくださってありがとうございました。
あなたの元にも、きれいな虹が届きますように。